前回に続いて、

今回は、英単語の暗記についてです。

——

英単語をしっかり覚えるには、
もちろん単語帳と何時間もにらめっこすることが大切です。

しかし、

「command = 命令する」

というように、

字面だけで覚えるのは感心できません。

すぐに忘れてしまいますし、
「command = 命令する」と、
1:1の関係で覚えていると、
ひとつの意味しかわからず
応用が利かないからです。

例えば、この英文どうですか?
The house commands a fine view.

「command」を「命令する」と覚えていると、

「その家はすばらしい景色を命令した」

というヘンテコな日本語になってしまいます。

実は、

英単語は「原義」で覚えると効果的です。

単語がもっている、
もともとの意味で覚えるということです。

例えば上の「command」の原義は、
「意のままにできること」です。

こう覚えておくと「command」には、

・命令する
・指揮する
・支配する
・景色を見渡す

などの意味があることが、
すうーっと納得できると思います。

なぜなら、

どれも「意のままにできること」と関係が深いですよね。

ですから、

「Tom commanded that they cease fire.」

だったら、

「トムは彼らに戦闘を止めるように『命令した』。」

となりますし、さっきの例文の

「The house commands a fine view.」

だったら

「その家は、すばらしく『見晴らし』が良い。」

となります。

どちらも「command」が「意のままにできる」ことだと知っていればそんなに難しくはありませんし、何より、

単語の意味を何個も覚えるより、原義をひとつ覚えた方が、はるかに楽です。

しかも英文のニュアンスが正確に伝わりますので、みんなが苦手な長文読解に強い単語の覚え方と言えるでしょう。

他にも良い覚え方があります。

例えば「income」。

この単語を、「in」と「come」に分解してみましょう。
こんな感じです。

income

財布の内側に入ってくるものは「収入」ですよね。
従って、「income」は「収入」という意味です。

こんな風に、単語を分解して頭の中で意味を推測していく覚え方もおすすめです。

この暗記の方法が強いのは、

「income=収入」という訳を忘れても、自分で「in」と「come」に分解して、意味を思い出せる点です。

他にもみてみましょう。

・include
・exclude
・conclude

この三つ。どうですか。

さっそく分解してみましょう。

「in」と「clude」
「ex」と「clude」
「con」と「clude」

この時、

「in」とか「ex」の部分を「接頭辞」、
「clude」の部分を「語根」、
と呼びます。

「clude」の部分は「閉じる」という意味です。
中学で習う「close」に似ているので覚えやすいですよね。

そして接頭辞、
「in」は「内側の方に」
「ex」は「外側の方に」
「con」は「共に」
という意味です。

ちょっと、わくわくしませんか?
知らない単語なのに、これで大体の意味が分かってしまうのです。

では、
それぞれ合体してみますね。

「include」は、
「内側の方に」+「閉じこめる」です。
「内側に閉じこめられている」ということは「含まれている」ということですよね。
従って「include = 含む」。

「exclude」は、
「外側の方に」+「閉じこめる」です。
「外側に出して、閉じこめている」ということは「排除している」ということですよね。
従って「exclude = 排除する」。

「conclude」は、
「(その場の人々と)共に」+「(今の話題を)閉じる」という意味です。
「みんなでの話し合いを閉じた」ということは「結論が出た」ということですよね。
従って「conclude = 結論付ける」

という意味になります。

どうですか?
かなりいいでしょう?

英単語は、「接頭辞」と「語根」に分解して覚えると、忘れにくいですし、はじめて見る単語でも、大体の意味が推測できるようになります。

もうちょっとやってみましょうか。

1 extend
2 contend
3 attend
4 intend

はい。
全部、語根は「tend」です。
「tend = 伸ばす・引っ張る」

そして、
接頭辞の意味は以下の通りです。

「ex」は「外側の方に」
「con」は「共に」
「at」は「~の方に」
「in」は「内側の方に」

うし!!
では、やってみましょう!!

1の「extend」は
「外側の方に」+「伸ばす」ですので
「(手を広げて)引き伸ばす」という原義です。

・拡大する
・手を差し出す
・施す
・延長する

などのように訳されます。
原義を覚えておけてば、
意味を何個も覚えなくていいですよね。
全部「(手を広げて)引き伸ばす」という意味と関係が深いですから。

2の「contend」は
「共に」+「引っ張り合う」ですので、
「共に張り合う」という原義です。

・戦う
・争う
・論争する
・強く主張する

などのように訳されます。
いずれも「共に張り合う」ことと関係が深いです。

3の「attend」は
「~の方に」+「(心を)引っ張る」ですので、
「~の方に心を向ける」という原義です。

・出席する
・注意する
・面倒を見る
・世話をする

などのように訳されます。
いずれも「~の方に心を向ける」ことと関係が深いです。

4の「intend」は
「内側の方に」+「(心を)引っ張る」ですので、
「(自分の中で)~に気持ちを向ける」という原義です。

・意図する
・もくろむ
・~するつもりである
・~を目指す

などのように訳されます。
いずれも「(自分の中で)~に気持ちを向ける」ことと関係が深いです。

—–

さて、
ここまで読んできておわかりですね。

・原義で覚える
・分解して覚える

これ、最強。

これでみなさんも、字面だけの丸暗記とは次元の違う効率で、英単語の学習をすることができますね。

では、どんどん勉強してもらうために貼っておきますね。

>>受験で必要な接頭辞一覧

>>単語を分解し、語源と共に紹介しているサイト

—–

最後に、
ここまでの内容を踏まえたうえで、高校生にオススメしたい単語帳がコチラ。

神谷塾長推薦:
『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』
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英単語の暗記は大変ですが、効率よくどんどん覚えて、第一志望に合格しようぜ!!

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