最近の報道で「アベノミクスの効果!! 大学生の就職率が90%近くに!!」とありました。
しかし、私が感じる現場の手ごたえはそんなに甘くありません。
どういうことでしょうか?
ちょっと調べてみます。

——

例えば日本経済新聞の調べ

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このグラフを見ると2015年に大学を卒業した学生のうち、86.7%が就職に成功したように思えます。

しかし、ご注意。

実は、「就職率」の出し方にカラクリがあるのです。






マスコミが報道している「就職率」は、

「就職者数」÷「就職希望者数」

で算出されています。

「就職希望者数」は「大学卒業生数」と異なり、3月が近づくにつれてどんどん減っていきます。希望の職種に就職できず来年を待つことにしたり、どこにも採用されぬまま採用シーズンが終わってしまったりして、今年度の就職をあきらめた大学生は、卒業しているのに「就職希望者数」にカウントされないからです。


こんな数字は「就職率」とは呼べません。

誰がこんな計算方法を思いついたのでしょうか?
国民に「景気が良くなってきた」ことをアピールするための情報操作とさえ思えます。



正しい算出方法は、

「就職者数」÷「大学卒業生数」

であるべきです。

文部省もこの点「就職率の取扱い」という形で、見直すことにしています。>>文部科学省のソース







正しく計算した値をご紹介します。

「就職者数(394,937人)」÷「大学卒業生数(565,571人)」なので

大学生の就職率は69.8%です。

そして正しいグラフがこちら。

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>>ソースpdf

実際には、約3人に1人の大学生が就職できていません。

このところ株価はかなり上昇しているのですが、
まだまだ景気の良さが実感できるまでには時間がかかりそうです。

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