今回は国語について書きました。
ヾ(^∇^)
ちょっと難しいのですが
読んでみてください。
昭島学館で
どんな授業が行われているか
分かると思います。
ヾ(@^▽^@)ノ
——
今回は国語について書きました。
ヾ(^∇^)
ちょっと難しいのですが
読んでみてください。
昭島学館で
どんな授業が行われているか
分かると思います。
ヾ(@^▽^@)ノ
——
さて、
みなさんは「クオリア」という概念を知っていますか?
クオリアというのは哲学の世界で割と最近に出てきた概念で、wikipediaではこんなふうに定義されています。
クオリアとは心的生活のうち、内観によって知られうる現象的側面のこと、とりわけそれを構成する個々の質、感覚のことをいう。日本語では「感覚質」と訳される。
この問題を最初に指摘したのは、やはりカントでしょう。高嶋も高校生のとき読んで、なかなか興味深いと思った本です。
イマヌエル・カント『純粋理性批判』
例えば、この写真のリンゴ。
何色ですか?
(ノ^ο^)ノホイッ!!
ですよね。
「赤いもの」が「この色」で見えるのは、
あまりに当たり前のことなので、
普段は何の疑問も感じません。
しかし、
この色(赤という質感=クオリア)は、
一体、どんな仕組みで、
どこからやってきたのでしょうか?
きっと理系の人は、
こんな図を取り出して説明するでしょう。
なんて説明するかもしれません。
しかし、ちがいます。
これはあくまで
目に届くまでの光の説明です。
目に届いた後、
脳の中でどう処理されているのか、
これがクオリアという概念です。
例えば、
本当は高嶋の脳の中で、
リンゴがこういう風に見えていて、
これを「赤」と呼んでいるかもしれません。
また神谷塾長にとっては、
こういう色として脳の中で処理されて、
これを「赤」と呼んでいるかもしれません。
気づきましたか?
そうなんです。
その人の脳の中で、
その色がどういう色として
処理されているのかは
他人には分からないのです。
つまり「赤いという質感=クオリア」は
取り出してみることができないので、
他の人と比較したり、
どういう仕組みで成立しているのか
全く分からないのです。
この点、
有名な脳科学者である
茂木健一郎先生も本を書いています。
この本での結論は、こうです。
「クオリアはあまりに主観的な体験のため、今後、科学がどんなに進歩しようとも、この謎を解き明かす見込みはまったくない、不可能である。
むり(o ̄∇ ̄)o」
さて、今回のブログのタイトルを思い出してください。
「読解力の本質―クオリア」です。
実は、
この「質感=クオリア」は、
読解力と非常に大きな関係があります。
例えば、これを見てどう思いますか?
はい。それでokです。
では、これは?
はい。それでokです。
こんな風に人間は、
与えられた現象を
「質感」としてとらえ、
脳の中で解釈します。
上のような、
分かりやすい写真であれば、
ほぼ全ての人が
同一の解釈を
することができますので、
何の問題もありません。
しかし、
国語という科目にとって大切なのは、
解釈しなければならない事象が
高度に抽象的な場合です。
例えばこれはどうですか?
いや、これどうですか?
何も出てきませんよね?
国語担当の高嶋としては、このフレーズを見たときに「市場の価格原理に任せて国家の介入をなるべく排除しようとした結果、完全競争市場が失敗したことだろうなぁ」という「質感=クオリア」を感じて欲しいんですね。
これ、
とても大切なことなので
もう一度やってみますね。
例えば、
このフレーズを見てどう思いますか?
はい。
こんな映像が浮かびましたか?
「もともと宗教や国家と強い関連を持っていた美術館が、時代の変化とともにその権威が失われていく中、ホワイトキューブとして復興し、現在では美術品の価値を担保する存在として、政治や宗教とは切り離された独立体として機能している」という「質感=クオリア」を感じて欲しいんですね。
一般的に国語は、何をやったら成績が上がるのかわからない「謎の科目」とされています。文章との相性によって、成績が乱高下しますし、暗記科目のように何をどこまで覚えたら成績が上がるというものでもありません。また、できる子はもともとできるし、できない子はプリントをいくらやってもできるようになりません。
国語の世界では、文章をシステムで理解させようとする出口先生や、文法に重きをおいて理解させようとする福島先生が有名です。高嶋も、彼らの問題集をたくさん持っていますし、使っていたこともあります。
と思っています。
高嶋は、昭島学館でそういう指導をしています。プロジェクターを使って映像授業ができますから、生徒たちは大切な概念を「質感=クオリア」で理解できます。
例えば、ちょっと前の授業。
みなさんは、
この文字列を見て
どんな「質感=クオリア」を
抱きますか?
高嶋の授業では、
この一文を理解してもらうため、
こんな授業をしています。
昭島学館の映像授業がどんなものか、
ちょっと再現してみますね。
——
こんな感じで
高嶋は映像授業をしています。
子どもたちが、
文字から受け取るクオリアを
もっともっと豊かにしてあげたい。
そんな思いで毎日
精進しています。
昭島学館でしか受けられない
楽しい映像授業。
一度受けたら、
もう黒板には戻れないと
思います。
興味のある方は
高嶋までご一報ください。
次へ続く。